環境ビジネス考えるよりも、目の前のゴミを拾いなさい

miyazack2008-08-03

ずいぶん前にTVでやっていた、中田英寿が世界を廻っている番組をビデオでようやく見た。その番組内、スウェーデンの北極圏に近い場所での1シーンをご紹介。

冬季限定で営業している氷のホテルを訪れて、中田がホテルスタッフにある質問を投げる。「日本の新聞で読んだけど、温暖化の影響で営業期間が年々短くなってるって聞いたけど?」それに対してホテルスタッフの返答は「正直遠い話かな?あまり実感はないね。だってまだ寒いもん。川も凍ってるし・・・」 〜(ナレーション)伝えられるニュースと現地の受け取り方に温度差があった・・・

じつは現実ってこんなもんじゃない?

日々マスメディアに接触していると、たとえば先日のサミットのときなんかも“地球温暖化待ったなし”的な様相を呈して見える。また、ビジネスの現場でも“環境会計”とか“排出権取引”、“CSR(企業の社会的責任)”などと言って、さも大層そうなことをやっているようにも見える。

でも実際はどうなんだろう?

これだけ馬鹿の一つ覚えみたいに一方通行的に情報を流されると、正直ちょっと気持ちが悪い。環境問題という大義名分で壮大なソリューションを考えたけど、結局それで懐が潤ってるのは、ごく一部の悪徳な権益者というような、ありがちの図式なんじゃないの?というついつい穿った見方をしてみたくなる。たまにアンチ環境本みたいなモノを書店で目にするが、じつは読んだことないけど、同じようなことを感じてる人って、結構たくさんいるんじゃないかなあ?

ちょっと話は翻って、ウチの子供たちが通ってる保育園でも、地元清掃局の人がやってきて、紙芝居で環境教育が施されたらしい。環境問題について、子供なりにいろいろと教えてくれた。

「“ちきゅうおんだんか”で北極の氷がとけて、シロクマさんやアザラシくんたちが困ってますよ〜!」

「ゴミはちゃんと“ぶんべつ”しないといけませんよ〜!」

「ペットボトルは“しげん”ゴミなんだよ〜」

「清掃局の人の制服はペットボトルの“りさいくる”でできてますよ〜」

わかりやすくてとても素晴らしい!

このまえ知り合いのなんちゃってコンサル君(一応外資系)から環境ウンチクを教えてもらったが、こんど会ったらこう言ってやろう。

「わけの分からないことばっか考えてないで、目の前のゴミの一つでも拾った方が世の中の役に立つんじゃないの?」