すぐに分かったようなことを言う人

最近こういう輩が増えてないか?仕事場などで話をしていると、二言目には、「知ってるよ」とか「分かってますよ」などと答えてくるヤツが多い。いったい何を知ってて、何が分かっているのだろうか?と思うので、逆にこんな質問を返すのだが、まともな答えが返ってくることは非常に少ない。

自分より目下の後輩だと、「う〜ん・・・」と素直に悩んだり、逆に怒ったりもしてまだ可愛げがあるが、それが目上の方だったりすると、面子やプライドが邪魔しているのだろうか?大抵の場合は「知ってるよ」とか言って、話を早めに打ち切って無難に収めようとする。仮にも人をまとめていく役割の者が、そんな短絡的な受け答えをやっててよろしいのか?「分かってるよ」の一言で話が終了してしまうのは、残念ながら、組織としては少々いや多分に病理的な現象なのではあるまいか?

例えばAという事象があったとき、それ自体は事実存在しているのだろうが、その見方だとか解釈の仕方は、個人それぞれ違うはずであり、その場にN人の人間がいたとすると、Nパターンの見方が出てくるのが普通だと思う。だからそれについて集団グループで議論する場合、ああでもない、こうでもないとか言って、混沌グチャグチャとなりながらも問題解決の糸口を協同して探っていくのが、むしろ自然な姿ではなかろうか?

それじゃあ、どんな風に答えたら良いのか?(≒どんな風に答えて欲しいのか?)模範解答をいくつか考えてみる。

解答例1:「(Aについて)まったく分かりません。」
かっこ悪いけど、知ったかぶりするよりはいいんじゃない?でももう少しヒネリが欲しいな。

解答例2:「(Aについて)ボクはこういう風に解釈してるけど、あなたはどう思いますか?」
悪くないけど、ちょっと高圧的かな?何となく「知ってるよ」オーラが出てる感じもして、実は建設的ではないのかも。

解答例3:「う〜ん、(Aについて)こんな感じかな?でもココがちょっと分からないなぁ。君はどうよ?」

お、なかなかいいんじゃない?このあいまいでゆるい感じが他者の共感を集めそうな気がする。

ということで、ボクはなるべく3番的な振る舞いでやっていこうと思っている今日この頃だけど、ちょっと最近、フラストレーションたまってるかも。。。